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【実話】連帯保証人になった結果・・・住宅ローンが!

「合計5300万円の借金をかかえることになりました。」  

自宅を失う危険性あり!

保証人
「連帯保証人は親でもなるな」と言われているほどです。連帯保証人とはなんでしょうか? 商品やサービスを受けることなく借金を一緒に負うことです。かなり理不尽な話ですが、そういった条件で友人と言われる人に「印鑑1か所だけ」としつこくせがまれた結果、破産者となる人が実際にいます。


私は任意売却をほぼ専門としている不動産会社を14年間ほど経営しています。その中で実は友人・知人といった人達のローンの連帯保証人になる人が多いのです。

そして、多くの人が連帯保証人になることに対して非常に甘い考え方を持っているように思われます。

私のお客様(依頼者)の中に、その甘い考え方により自宅を失った人がいるのです。負債の合計は5300万円までふくらんでいました。

印鑑押すだけ???

判子一つが命取り!
連帯保証人(ローン契約の連帯保証人)となる作業自体は書類に押印するだけです。それで借金の連帯保証人になれます。法律を勉強しなくても想像できることですが、その押印の効力は恐ろしいほど強力です。
ローンを組ませたがる側、すなわち商品やサービスを販売する人たちはできるだけシンプルな言い方をします。当然です。恐ろしい結果についてはあまり知ってほしくないというのが本音でしょう。

少しだけでも法律をかじったことがある人なら、連帯保証人の責任の重さを理解し、絶対に「判子一つ」の誘いに乗らないはずです。

判子一つが命取りに!

私もよく知り合いの人たちに「保証人になってほしい」と頼まれたものです。中には「ギターを買いたい。分割払いで買いたいと思っているけど、保証人の印鑑が必要だと言われた。あなたの印鑑一つでギターが変えるから、よろしく頼みます。」と言われました。私が断ると、「1か所印鑑おすだけだよ。お願い。」と食い下がってきました。ギター程度ならまだ良いのですが、自動車の場合はどうでしょう? 何人かの連帯保証人として押印した経験があります。当然今はどんなに頼まれても断るのですが、当時ある人の車の支払いがたまたま遅れて、その日のうちに私の携帯電話がなりました。支払いを請求されたのです! (オリコでした。)当時ばりばりの行政書士でしたので、連帯保証人には主債務者に請求するよう言い返す権利がないことを承知していました。だから困りました。「支払います」としか言えませんでした。その時すぐにその人に連絡を取り、その日のうちに支払ってもらいました。こんなの嫌ですよね。

保証人になるのを断り、あとで恨まれたこともありますが(結構根に持たれていました)、それで関係が悪くなるような人なら最初から付き合わない方が賢明だと確信しています。

連帯保証人になった責任は大きい・・・

1か所印鑑を押しただけなのに・・・
そんなことを言っても後の祭り。たとえ裁判しても、裁判所は「あなたは自分の押印行為に責任を持たない人ですか」と言われるのがおちでしょう。

私の依頼人は住宅ローンで自宅を建てました。その後、ある知人の借金の連帯保証人となりました。もともと信用できる人だったので、その人を手伝う意味で連帯保証人となったのでしょう。その人が始めていたビジネスを手伝いたかったと思われます。

その後、世界恐慌。当時ここ愛知県は現在の新型コロナによる不況とは比べ物にならないほどの不況でした。製造業が止まってしまったのです。すべてが止まったかのように思われました。

何が起きたでしょう?

その知人はいなくなりました。どこかに行ってしまったのです。つまり、借金を踏み倒したのです。

当然の結果としてその大きい借金は私の依頼人の上に! ただでさえ住宅ローンの支払いや子供たちの学費が重たいのに、そこに自分のものでない借金の支払い催促が!

そして破産を決意

その知人は姿を消しました。消息を絶ったのです。

そして利息を含む借金はこの依頼人が支払うことになりました。

しかし、その他の支払いが遅れ始めました。貯金も底をつきました。

恐ろしくなりカードローンを頼りました。そして新たなカードローン。
でも結局は高い利息とともに借金が雪だるま式に増えていきました。
もう頑張る力が無くなり、自己破産することにしました。

自己破産に伴い、自宅を処分することになりました。理不尽な話です。

妻も住宅ローンの連帯保証人だった

自己破産の手続きを始めたのですが、自宅の住宅ローンを組んだ時、奥様が連帯保証人となっていたことが判明しました。

主債務者である夫が破産を申し立てるなら、その住宅ローンの連帯保証人である妻に当然ながら支払義務が降りかかります。それで、仕方なく奥様も一緒に自己破産の申し立てをました。



借金そのものからは解放されたのですが、代償は高くつきました。自宅を失ったのです。

夫婦間によくある連帯保証・連帯債務

給与所得者の手取り額が下がりつつある現在において、ペアローン以外に配偶者
が連帯債務者や連帯保証人になることにより金融機関がお金を貸すケースが増えています。可能ならそういった約束事は避けた方がいというのが私の考えです。将来もし悪いことが起きてしまったとしても、夫婦の一方が助かれば再起の可能性は大きくなります。このことについては別のブログで紹介します。

たとえ離婚し別居したとしても、約束は約束。主債務者が支払いを遅らせてしまうなら、当然のようにその支払いを連帯保証人がすることになります。依頼人の中にはそのような元配偶者のために自己破産やその他の債務整理をしなければならないような人がいるのも事実です。私は不動産業者なので不動産の売却が絡んでいなければお手伝いすることはできないので、弁護士あるいは司法書士を紹介しています。

連帯保証人になった結果まとめ

軽い気持ちで連帯保証人になってはいけません。なるなら、覚悟を決めなければなりません。その人と一緒に支払う気持ちがあるなら何も問題はないでしょう。

しかし連帯保証人となったことで、自分の財産を失うのはどうでしょうか。大問題です。
不動産の任意売却を数多くこなしていると、こういったケースもあるものです。

是非、誰かのローンの連帯保証人になる前にもう一度真剣に考えてみてください。

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